2006年07月21日

大騒ぎから一夜明けて、GM事件の再検討

昨日の段階では、大騒ぎでとにかく記事を書きまくったのですが、今日は冷静に分析されている記事を紹介して、今回の問題点を考え直してみようかと思います。

たかがゲーム,されどゲーム ――ガンホー,ROでの不正通貨作成について


以前にもかなり現実的な癌呆批判記事を書いた4gamerさんの記事を引用しながら、考えていきたいと思います。


昨日の記事でも記述したが,ガンホーの社内調査によれば,該当社員が不正行為でZenyを作り出していた期間は,2005年10月22日〜2006年3月24日までの約5か月。前回はその総額を6910億Zenyと記述したが,これはすべて,該当社員自身がプライベートで持っていた複数のゲーム内キャラクターに“送金”されていたとのこと。
 事件が発覚した時点(3月24日)で手つかずで残っていたのは910億Zenyだったとのことで,すなわち差し引いた6000億Zenyが,“さまざまな用途で”使われていたことになる。
 ……この“さまざまな用途”は新しい言葉だが,これが,現時点では最も正しい表現だと思われる。お恥ずかしい話ではあるが,4Gamerを含め多くのメディアが「6910億ZenyをRMT業者に売って利益を得ていた」というニュアンスになっていたが,少なくとも現時点では「そうとも言い切れない」というのが正しい。



約5ヶ月にわたって不正にゼニーを作り出していて、発覚したのが3月。
このお金は、逮捕されたGMが自分のもちキャラに預けていたらしい。
しかし、そもそも1キャラでもてるお金の最大値は確か2Gzくらいだったはず。
ということは、おそらく最大値までお金を増やしてそれを業者に売り、売れたサーバーから順にまたゼニーを不正に増やしてRMTをしていたのではないだろうか。
691Gzのうち、600Gzは"さまざまな用途"で使われ、残り91Gzが3月の発覚当時に残っていたお金だという。



 
細かく正しく表現するならば,
「19日の時点で,(残高である910億Zenyを引いた)6000億Zenyが,ゲーム内に流通していることを確認しています」(ガンホー談)
となる。具体的にどこにどんな形で流通したのかまでは聞き出せなかったが(現在詳細調査中とのこと),その言葉を信じるならば,RMT業者への販売,自分のゲーム内での買い物,知人/友人への譲渡など,さまざまな可能性が挙げられるだろう。RMT業者への販売というのはまず動かない線ではあると思うが,その他違う用途でもZenyが大量に使われていた可能性もあるというわけだ。
 もしそうであれば,明らかに裏相場と合わない「6000億Zeny=1400万円(ないし3000万円)」という問題はクリアになる可能性はある(ちなみに「売却益1400万円」という表記は,ガンホーの社内調査時に該当社員が自己申告した数字だ)。



なるほど、こう考えれば、相場と合わない、1400万円(3000万円)も分からないことはない。
しかし、それにしてもこんなに多額のゼニーを、いったいRMT業者以外にどこで使ったのだろうか
その他違う用途で、こんなにもゼニーを使うことってあるのだろうか?
回復剤を散財するGvでも、そんな何G単位のお金を使うのだろうか?

私見だけど、この部分、私はやっぱり、ほとんどがRMTだったんじゃないかと思う。
例えばどこかのRMT業者と癒着して、相場よりかなり安価にその業者に大量に作られたゼニーを流していたことも考えられる。
そうなると…

GM=タダで作り出したゼニーなので元手なし、ウマー
RMT業者=ゼニーを買取する必要なし。集めてくるBOTを動かす経費すらかからない、ウマー


このおぞましい癒着構造が浮き彫りになる。
ここまで発覚したら、おそらくもっと大騒ぎになるだろうけどね。
今後、警察の捜査とかが入って、もっと真実を明るみに出してほしいものだ。



ところでラグナロクオンラインには,(中略)
ちょっと計算してみよう。例えば6000億Zenyをマメに均等に割ったと仮定すると,1サーバーで250億Zeny。その250億Zenyがサーバー全体量の11.5%(平均値)だったとすると,ROにおいて1サーバーが保有するZeny量は,約2174億Zeny。容疑者は,軽く3サーバー分のZenyを5か月間かけて作り出していたという計算になる。



気の遠くなるような量のゼニーが作られていたわけだ。
一般ユーザーからすれば激怒してしまうような話。
そしてBOTを使ってゼニーを集めているRMT業者すら、敵にまわしてしまう額である。
これを考えると、先日の売り子ちゃん発言がやっぱり真実味を帯びてしまう。

売り子ちゃんは典型的な、GMと癒着していないBOT利用のRMT業者
その首が切られて、BOTが集めてきた大量のゼニーが一瞬で消えた。
GMが一瞬でゼニーを作り出していたのと全く反対のことが、GM権限で行われたわけである。
売り子ちゃんの怒りは相当なものだっただろう。
そこでこの前の暴露話を大規模デモのときに腹いせに暴露したのだろう。
そうなると、売り子ちゃんの話はかなり真実味のある部分が多いと推測される。



それだけのZenyを作り出したことに関しては,
「3月24日の朝,定期チェックで急に30億Zenyが増えたことで判明しました」(ガンホー談)
とのこと。(中略)
 容疑者は,1回の不正アクセスで何度かに分けてデータを作り,それでできたZenyを,2,3サーバー分の自分のキャラクターに転送していたとのこと(つまり6〜9キャラクタずつに分けて送金していた)。ちなみに不正アクセスの総回数は59回で,不正データの作成回数は852回。

 「おぉ,Zenyが大量に増えたら分かる仕組みがちゃんとあるのか」と納得しかけるが,ここで一つの疑問が出てくる。「30億Zenyが増えたことで判明しました」とあるが,容疑者が作り出したZenyは6910億で,期間は5か月だ。単純に一日割りしても,一日に46億を作り出さなければ,その期間で6910億Zenyは作れない。そして心理的なものを考えると,コンスタントに毎日46億を作っていたとは考えにくい。最初はチマチマとバレないように作業し,時間が経つにつれて大胆に大きなお金を作り出していったと考えるのが妥当なラインだ。
 つまり,事実上「急激に増えたZeny」をチェックする(ヒューマン/プログラムの両方の意味において)システマティックな機能は存在していなかったと見るのが妥当である。ましてや59回もの不正アクセス,852回もの不正データ作成は,「たまたま見逃してしまった」というレベルを逸脱している。むしろ逆に,「たまたま見つけた」という表現のほうが正しいかもしれない。



鋭い指摘である。
私もその通りだと思う。
たまたま見過ごしたのではない、たまたま見つけたのだ
癌呆はそのくらい仕事をまともにしていないことは、十分考えられる。
BOT通報を100件くらいした時も、30分後くらいに一瞬に全部受理された。
本当に見てるのか?と疑った。


なるほど,確かにROは設計がとても古いゲームだ。急激に広がるRMTやBOT/チートなどの対策は,プログラム本体になされていないと考えて間違いではないと思う。
 とはいえ,ヒューマンリソースでどうにかできる部分もあるはずだ。ただでさえBOTやチート,RMTで騒がれている会社が,なぜなにも努力をせずに放置してあったのか。BOTが日々大量生産するZenyで,すっかり感覚が麻痺していたのではないだろうか。

 そこに関しては,怒りというよりは,心の底から残念でならない。昨日の記事でも触れたように,元々「ROってGMがZeny作ってるんだぜ」みたいな噂が面白半分に流れていたが,今回の件はそれを証明してしまったのだ。
 一般メディアが好む問題であるRMT部分へのフォーカス,GM逮捕という警察沙汰,ガンホーの運営管理の甘さなど色々な観点で語られているこの問題だが,個人的に最も大きい問題は「ユーザーの信頼を木っ端みじんに粉砕して裏切った」ことであると思う。
 まさか運営会社はそんなことしない,まさかGMがそんなことするはずはない,と信じていた多くのユーザーを,およそ考えられる最悪の形で裏切ったそのツケは,これからどのように払われていくのだろうか。



うむ、その通りだわ。
いろいろ黒い噂があった癌呆。
GMがBOT使っているっていう噂以上の大惨事が今回起きてしまった。

今回のことで、ユーザーの信頼を、この表現の通り「木っ端みじんに粉砕して裏切った」といえる。
もともと信頼などしていなかったけど、ああ、やっぱり噂どおりだったのか、という感想を持っていた方が多かった。

「信頼回復につとめていく」と言っていた癌呆。
正直、ここまでの悪事が暴露されて、信頼を回復するのは至難の業である。

一番手っ取り早いのは、8月のライセンス変更である。
BOTNEWSさんに記事がでているが、重力の株主の間で、癌呆との提携を切ろうとする動きがある。
癌呆の背後にはソフトバンクという大企業があるため、競売にかけられた場合、ソフトバンクの圧倒的な資金力の前に屈してしまう可能性も高い。

他のゲームでは大失敗している癌呆。
ROの収益が90%以上だったはず。
ここでROを失ったら、癌呆の行く末は目に見えている。
そのため、背後から強烈な後押しで押し切られてしまうかもしれない。
でも、まだまだ先のこと、分からない。
今後の動きに注目したい。

もう一つ、信頼回復に努める方法、それは、文字通り、結果を残すことである。
オフミ以降、全く不正ツール対策報告がないけど、こんな状態じゃまったくダメだ。
確認したところ、7月にはいってから全く不正ツール対策の報告がない。

街中にも中華BOT露店がけっこうみかけるようになってきた。
オフミ前にBANされたBOTたちは、またノビ→シーフ→ローグとすくすくと成長し、狩場でレアを自動収集している。

南口でよくBOTローグから受け渡しを受けているBOT露店。
目の前で堂々と受け渡しするのはやめてほしいものである。

721.JPG

露店内容からするに、SD2やコモド北あたりにBOTを放牧しているのだろう。


そのため、s装備などがかなり市場にだぶついていて、値下がり傾向である。
今のようなありさまでは全くダメダメだが、昨年末のnPro導入後や、今年の5月時の頻繁な不正ツール対策

少なくとも、こういうちゃんと仕事をしたという結果を公式HPに残し、それがゲーム内でも目に見えてBOTが減っているという結果を残さねばならない。



そして最後になるが,もう一つの大きな問題が「法整備」だ。昨日も述べたように,仮に順当に不正アクセス禁止法違反が成立すると,1年以下の懲役もしくは50万円以下の罰金刑で済んでしまう。不穏な表現であることを承知で言わせてもらうが,事実上3000万円を不正に手に入れた人の実刑は,わずか50万円なのだ。「ならば俺もやろう」と考える人が出てきても,何ら不思議ではない。確かに運営体制が度を超えて甘かったガンホーにその責任がある。しかしガンホーとて,その容疑者をそれ以上の罪に問えないのが現状なのだ。

 ゲーマーから見れば,「6910億ものゲーム内通貨を不正に作り出して」「それをこともあろうにRMT業者などに売却して利益すら得ていた」という,およそ“ふざけるな”と言いたくなる事件ではあるが,法はそこを問題にしていない。というより,問題にできない。あくまでも2000年に施行された「不正アクセス禁止法」に触れた部分“だけ”が争点なのだ。不正に作り出した6910億Zenyも,それをRMT業者に売却したことも,現在の日本の法体制ではまったく手が付けられない。逮捕の主たる原因としては(そしてたぶん余罪としても),まったくカウントされないのだ。解釈上難しいとは思うが,せめて横領罪や背任罪は適用できないのだろうか(ゲーム内通貨――しかも不正に生み出された――が誰のものかという問題はともかく)。また,ガンホーおよび業界全体の信頼失墜を損害賠償請求という形で請求できないものなのだろうか。

 これはもはやガンホー1社に留まる問題ではない。日本のオンラインゲーム業界全体に――場合によってはそれ以外の業界にも――影響する問題だ。事を大きく荒立てるつもりは毛頭ないが,業界の方々や有識者の方々,そしてプレイヤーも,これを期にこの問題をもっと深く考えてほしい。「たかがゲームの不正行為」というレベルから,段々と離れてきている。確かに“たかがゲーム”ではあるが,プレステのゲームでLv最大のセーブデータを使って遊ぶのとは,やはりその意味合いが違うと感じる。
 法整備上の問題や運営上の問題は当たり前だが,そもそも規約で禁止されているにも関わらずRMTを利用するプレイヤーがいるのもおかしい。それぞれがそれぞれに,おそらくやっていかねばならないことが山のようにある。
 今回の件が,あとで思い返したときに“ターニングポイント”であることを願ってやまない。今後の法整備に,大いに期待したい。(Kazuhisa)



最後、本当にしっかりまとめてくださった4GamerのKazuhisa記者に拍手っ!
まさにその通りだと思う。

オンラインゲームのRMTは、プレステなどのオフラインゲームでのデータ捏造の不正とはわけが違う。
そこには確実に市場というものが存在し、ゲーム内通貨のリアルマネーに換算できる相場が生まれている。
もうこれは、たかがゲーム、なんていってられないのである


今回の事件は、いってみれば、大蔵省の造幣局が、不正に紙幣を量産して着服したようなものである。
詳しい刑事罰はどうなるのかよく知らないのだけど、もしそんなことがあったら経済的に大問題であり、国内外問わずものすごい批判を受けるだろう。
それに等しいことを、今回癌呆のGMがしたという認識を多くの人が理解してくれて、本格的な法整備に向けて動き出してほしいものである。


前回かなりネタをおりまぜた記事になったけど、今回はまじめに考察してみました。


追記

最後に宣伝

ユーザー連盟では、今回の事態を重く見て、公開質問状を送ったそうです。
また、あさっての日曜Gv後、7/23(日)22:00〜24:00 Fenrirサーバーで大規模デモを行います。
私たちにできることは少ないですが、Fenrirにチャットルームをだせるノビを作って、デモに参加するくらいなら簡単です。

今回の事件は、このまま風化させては絶対いけないと思う。
皆さん、ぜひデモにご参加お願いします。
私もメインキャラで参加します。
posted by 水月 at 20:44 | Comment(2) | TrackBack(1) | 癌呆
この記事へのコメント
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Posted by UGG セール at 2010年12月25日 13:57
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Posted by Latale rmt at 2010年12月31日 11:02
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冷静な事件の分析
Excerpt: http://www.4gamer.net/news/history/2006.07/20060721164207detail.html さすがはゲーム専門のマスコミ。冷静な分析、問題点の洗い出..
Weblog: 芙蓉の魔
Tracked: 2006-07-22 00:01

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